災害(北海道地震と停電2日間)の体験談。災害時あってよかった物、必要な物、心構えについて。

更新日:2022/08/26
平成30年北海道胆振東部地震の停電した札幌市内街の様子

■はじめに
この記事は2022年8月18日に書いています。
ここ数日全国的に雨による災害が多く、改めて自然の脅威を感じています。
この記事では筆者である私自身(当サイトの管理人)が実際に災害を体験した内容を記載しています。
自分自身でも当時を振り返り、防災について再度考え直すいい機会になると思っています。
この記事にたどり着いた方は、もしかしたら「災害に備え何を用意したらいいだろうか?」と防災用品や災害時の心構えなどを調べていらっしゃる方かもしれません。
私の体験談により、災害時に何が必要なのか。何を用意しておけば良いのか。どんな心の準備が必要なのか。
少しでも何かの参考になって頂ければ幸いです。
この体験談では当サイトで販売しているLEDライト(ホルシスチャージランプ)を実際に使うことになりました。
少ないですが、当時の写真も載せております。
■地震発生
私は北海道札幌市に住んでおります。当時マンションの9階に住んでおりました。
それは深夜のスマホの緊急地震速報から始まりました。
緊急地震速報の嫌なアラーム音と同時にもう揺れが始まりました。
今まで聞いたことの無い部屋のきしむ音。
突き上げるような振動。
マンションが崩れるのかと思い、とっさに隣の妻と娘(当時1才半)を布団に包みました。
どれくらいの時間揺れていたのかはあまり覚えていません。
揺れが収まった後、すぐにテレビのスイッチを入れました。
テレビは点きません。
電気も点きません。
停電です。
ベランダに出て9階から下を見下ろすと、信号や街灯は消えており、外に避難している人も見えます。
向かいのビルでは非常用電源装置が発動したのか「ゴーー」と発電機のような異様な音が鳴っていました。
窓からの景色で街全体が停電になっているのが分かりました。
2018年9月6日深夜3時過ぎ。
後に「平成30年北海道胆振東部地震」と名付けられた地震です。
ブラックアウトと連呼された災害です。
皆さんも記憶にあると思います。
最大震度7。札幌市は確か震度5強だったと思います。
私が今まで経験した中で一番大きな地震でした。
すぐにライトを取り出し部屋中を確認します。
部屋は一部倒れた物などありましたが、大きな乱れはありませんでした。
高く積んだ物はもちろん全て崩れてましたが、テレビが倒れたり、食器棚が倒れてガラスまみれという事はありませんでした。
子供が小さいため家具などは倒れるような危ない置き方をしていないことが幸いでした。
ネットが繋がるのでニュースを見て震度や津波情報など確認します。
この時点では震度と津波の心配は無いくらいしか情報はなかったと記憶しています。
部屋は大したことはないし停電も朝には復旧するだろうと、何より深夜3時半で眠たいこともあり、すぐに布団に戻りました。
それから短いようでとても長い2日間が始まるのです。

■停電1日目
翌朝、電気は点きません…
まだ停電は復旧していなかったのです。
えっなんでまだ停電なの?って正直思いました。
普段停電があってもすぐに復旧します。
今回の地震の停電でも朝には復旧していると安易に考えていました。
スマホのネットは繋がります。
これは本当に助かりました。(但しWi-Fiは使えませんでした。)
スマホでネットニュースを見たり、スマホのラジオアプリ(ラジコ)で情報収集すると北海道内全域が大停電のようです。
ブラックアウトという言葉を何度も見聞きしました。
ただ、それでも午前中には、または最悪午後には復旧すると思っていました。
停電でパソコンが使えないので、今日の仕事は無理だけどしょうがないかと、iPadから受注メールを確認し、お客様へ発送遅延のお詫びメールを送信しました。(私はネット通販の仕事をしています。)
普通は停電でいつ復旧するか分からないとなると、うかつにスマホやタブレットなど使えませんよね。
何かあった時の連絡用のためにバッテリーはなるべく使わないようにすると思います。
車でラジオを聞いていたという知人もいました。
ただ、私が仕事で販売しているLEDライトは充電式で内蔵しているバッテリーからスマホやタブレットを充電出来るんです。
要はモバイルバッテリーとしても使えるんです。
仕事柄、私の部屋には商品のライトやサンプル用のライトがたくさんありました。
これが何を意味しているかと言うと、停電にも関わらず照明とスマホのバッテリーに関しては心配無いという事です。
本当に心強かったです。おかげで私も妻も常にスマホで情報収集を行えました。
この商品を扱っていて本当に良かったと思いました。
この安心感が災害用の備蓄なんだなと、防災用品を買い揃えたことが無い私でしたが、その重要さをやっと理解しました。
今まで日本では多くの災害があったにも関わらず今更理解したのです。
私が住んでいるのは大都市札幌、この都会で災害はないだろうと思い込んでいました。
幸いにも地震の影響は停電だけで、水もガスも出ます。
(水が止まったマンションや家もあったそうです。あくまでも私が住んでいたマンションの話です)
水が出るので、トイレも使えました。窓の無いトイレなので、ここでもライトは重宝しました。
ガスコンロが使えるので料理も出来ます。
前日に3日分ほどの食料の買い出しをしていたことで食料の心配もありませんでした。
(冷蔵庫は止まりましたが)
北海道の9月は涼しくエアコンや暖房を使う必要もありませんでした。
災害といっても私が経験したのは、この停電だけです。
その日の夜になっても停電は復旧しません。
一度ブレーカーを落とし、何度も何度も窓から外の信号機を見て復旧したかを確認している自分です。
停電ではありますが、商品のLEDライトを使用して部屋は十分明るいです。
もしかしたら、遠くから私の部屋の明かりを見て停電が復旧したと勘違いされた方もいたかもしれません。
あまり明るくするのはなんだかちょっとためらい、必要最低限の明るさに留めておきました。
そして、翌朝には復旧しているはずだと信じ早めに寝ることにしました。
■停電2日目
2日目の翌朝、まだ信号機が点灯していません。
(窓から見える信号機を復旧の目安にしているので信号機ばかり見てました)
私が住んでいたマンションの下の道路はかなり交通量が多く車は信号機無しで行き交っています。
交差点ではずっと横切ることが出来ずにいる車もいます。
さすがに何で?まだ?とイライラしていました。
パソコンが使えず仕事になりません。
でも後から分かりましたが、病院などの医療機関やバスや地下鉄などの交通機関、スーパー、飲食店など様々な業種で大ダメージだったようです。
もちろんこの地震で亡くなられた方もいらっしゃいます。
窓から見えるだけでも壁が崩れている建物も見えます。
運送会社はパニック状態かと思っておりましたが、ヤマト運輸が配達に来ました。
ドライバーから電話が掛かってきて、今マンションの前にいるので取りに来てほしいと言われました。
停電でインターフォンが使えないそうです…
こんな時でも配送している運送会社には感謝しかありません。
北海道全域の停電なので、どこへ行っても停電です。
車で隣の県へ移動とかは出来ません。
停電の復旧のめどが立たない影響で、物資が不足しているようでした。
近くのスーパーの駐車場ではカップ麺やパンなどを販売していましたが、大行列です。
窓から見える携帯電話ショップは充電を求めて朝から並ぶ人々。
平成30年北海道胆振東部地震のドコモショップに並ぶ人々これは9月7日10時過ぎの写真です。充電を求めて長い列が出来ています。

本当に私は恵まれていました。
ちょうど前日に食料を買い出ししたばかり、水も出ます。
そしてバッテリーもライトもあります。
さらに、近くに住んでいる親戚が自転車で娘のためにパンを持ってきてくれました。
2日目の夕方、気分転換に外へ出てみます。
マンションのエレベーターはもちろん停止中。
非常階段から下ります。
私の部屋は9階なので登り下り可能な範囲ですが、高層マンション上層階の方は相当きつかったらしいです。
信号機が点灯していないので、走っている車を確認しながら素早く道路を渡ります。
これはかなり怖いです。
譲り合いなどと言われていましたが横断歩道に人がいても車は止まる気配はありません。
平成30年北海道胆振東部地震の停電した札幌市内道路の様子これは当時の写真です。街の明かりが無いとなんだか怖いです。

営業している自販機を見つけました。
冷たいジュースを妻と子供用に購入。
ちなみになぜ停電でも自販機が営業しているのかは分かりません。
電源が別なのかな?
私が見つけた自販機は普通の自販機に見えましたが、災害用の自動販売機もあるそうです。
無事帰宅し、2日目の夜を迎える準備です。
肉など痛みかけている食材から調理し、残った食材は涼しい窓際へ置きます。
食料があっても冷蔵庫が止まっているのでもし夏だったらと思うとゾッとします…
災害時、停電が発生し、ライトで食事をしている様子ホルシス2日目の夕食の様子です。暗いだけでも凄いストレスなんです。このライトがあって本当に助かりました。

水もガスコンロも使えるのですが、停電で給湯器が機能していないのでお風呂には入れません。
昨日からお風呂に入れていない1才半の娘を洗面器に溜めたぬるま湯で洗います(妻が)
私は相変わらず窓の外を見ては信号機を確認するのですが、ふと遠くの方を見ると点々と光が見えます。
ようやく札幌の街も少しずつ復旧が始まったようです。
そしてしばらくし(夜の9時か10時くらいだったでしょうか)窓の外の信号機が点き街灯も灯っているのを確認。
ブレーカーを上げてようやく私の地域も停電が復旧した事を確認しました。
長い長い2日間が終わりました。
■おわりに
以上が私が経験した災害です。
たった2日間ですが、いつ復旧するか分からない状況でずっと待つということは、とても長く感じストレスが掛かりました。
濁流が押し寄せてきて家が水没するとか、地震で家が倒壊するとか、生死を分けるような危機的な状況ではありませんでしたし、長い避難所生活を経験された方には比較にならない程の短い期間だったはずです。
ただ、この2日間の停電が、もし「冬だったら」もし「夏だったら」もし「食料が無かったら」…
少し何かが違うだけで生死を分けるような災害だったかもしれません。
特に北海道の冬は暖房無しはたいへん厳しいです。
比較的過ごしやすい秋だったことが、不幸中の幸いであることは、あの日全道民が感じたはずです。
避難所も開設されていたようですが、まだ小さい子供がいることや、私の環境がまだ恵まれていることなどで、避難所へ行くことは検討していませんでした。
ただ3日以上停電が続いたり食料が無くなったら避難所や炊き出しを利用することになったはずです。
また、停電により医療機器が使えなかったり、物資や流通が滞ったことで薬が手に入らなかったり、実際に生死に関わる危機的な状況だった方もいらっしゃったはずです。
前例のない北海道全域での2日間のブラックアウト。
それは私の災害に対する心構えを大きく変えた出来事でした。
くしくも地震発生日の9月6日は私の誕生日でした。
その日は大好きなお刺身でも買おうかと考えていたのですが、停電でスーパーの生鮮食品はもちろん全滅です…。
この災害は誕生日が来る度に思い出すことになるのです。
雨による災害は予め注意喚起され準備することが可能です。
ただ地震はそうはいきません。
今かもしれませんし、10年後かもしれません。
当時停電中はテレビを見ていないので、どのように報道されていたのかは分かりませんが、全国からLEDライトのご注文を多く頂いたのには驚きました。
東日本大震災の時も、私は札幌でネット通販事業の会社に勤めていました。
その時もLEDライトを多数販売していました。大震災の後の、関東地方の計画停電。
今までにないくらいLEDライトの注文が殺到したのをよく覚えています。
実店舗のライトや電池は即完売で、ネット通販に殺到したのだと思います。
当時計画停電の地域の方は大変だったはずです。
いつも災害が起きてから、その災害の地域からご注文を多く頂きます。
しかし、被災地はもちろん被災地周辺へは発送してもすぐにはお届け出来ません。
運送会社からは受付停止か、いつ届くか分からないと言われることもあります。
事前に準備が必要であることを意味します。
停電用にライトはあった方がいいのは確かですが、私が販売しているライトである必要はありません。
特殊な仕様なので高価です。
(今まで他の記事でさんざん防災用におすすめのライトと書いてきましたが…)
ライトはお店やネット上に無限のようにあります。
100均にもありますよ。
ただ、救助作業や復旧作業に関わる方は私が販売しているホルシスのライトを本当にお勧めしています。
一応この記事の下の方にライト達が出ています。興味があれば見てみてください。
災害発生時は(特に夜の場合)ライトが重宝しますが、被災中の生活は水や食料の方が明らかに重要です。
(もちろん赤ちゃんや小さいお子さんがいる方はミルクにオムツ)
配給の長い列に並ぶのは相当しんどいはずです。
今回私は並ばずに済みました。
オール電化の家やIHクッキングヒーターの方は、カセットコンロとガスボンベの備蓄をおすすめします。
焼き肉用などで持っている方も多いと思いますが、意外とガスボンベすぐ無くなります。
水や食料あってもお湯を沸かしたり調理出来ないと意味がありません。

情報収集の手段も大事です。
ネットは繋がりにくくなることも多くスマホのバッテリーを消費してしまうので、ラジオが一番いいと考えます。
当時スマホのアプリでラジオを聞きましたが、今は携帯用のラジオ(乾電池式)を購入しています。
スマホ用のモバイルバッテリーや乾電池ももちろんあった方がいいです。
そして、ご自身で防災用品を準備する事はとても大事ですが、状況を見て速やかに避難所へ向かう決断力もまた大事だと考えています。
あなたはどのように考えますか?
防災について少しでも役立つ情報になったでしょうか?
長くなってしまいましたが、最後まで目を通して頂きありがとうございました。